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サルカズケントゥリオ。
響きの良かった言葉、ただそれだけ。
レイが脱皮した。
飼い始めて2ヶ月、3ヶ月くらい経っただろうか。
ある時、突然便秘になったのだ。
何があった、マットを詰まらせたかと思ったが、脱皮前で色々と不都合があったらしい。
通常、餌を与えれば1日〜2日で、しかもわざわざ買ってやった流木の上にフンをする。
レオパのフンは尿酸という白い米粒のような塊と、ドックフードのような縦長のフン部分の2つから構成される。
これは最近知って驚いたが、フンと言うのは水分が無ければ臭わないらしい。
その為、蓋を開けてフンが湿っていたら当然臭い。純粋なフンの臭いがする。
乾いていれば回収もそこまで面倒でなく、本当に臭いもしないのだ。
まあ、自分の排泄物から出た汁が床材に染み込んでいる、なんて気味が悪いと思うので、見かけ次第掃除するようにはしているが。
さて、レイの脱皮は秘密裏に行われていた。
故に、私はその姿を見てはいない。
表皮が白く濁っていたその姿しか見ていないものの、奴の成長をまた一つ見る事が出来、満足だ。
……などと、取り留めのない文章になってしまった。
私自身の気分は晴れることは無いだろうが、
レイとの逢瀬は私にとっても貴重で、得がたい経験であるということに間違いない。