カルネアデスの庵

健全な好青年の

11/13

サルカズケントゥリオ。

 

 

響きの良かった言葉、ただそれだけ。

 

 

 

レイが脱皮した。

飼い始めて2ヶ月、3ヶ月くらい経っただろうか。

ある時、突然便秘になったのだ。

何があった、マットを詰まらせたかと思ったが、脱皮前で色々と不都合があったらしい。

通常、餌を与えれば1日〜2日で、しかもわざわざ買ってやった流木の上にフンをする。

 

レオパのフンは尿酸という白い米粒のような塊と、ドックフードのような縦長のフン部分の2つから構成される。

これは最近知って驚いたが、フンと言うのは水分が無ければ臭わないらしい。

 

その為、蓋を開けてフンが湿っていたら当然臭い。純粋なフンの臭いがする。

乾いていれば回収もそこまで面倒でなく、本当に臭いもしないのだ。

 

まあ、自分の排泄物から出た汁が床材に染み込んでいる、なんて気味が悪いと思うので、見かけ次第掃除するようにはしているが。

 

さて、レイの脱皮は秘密裏に行われていた。

故に、私はその姿を見てはいない。

表皮が白く濁っていたその姿しか見ていないものの、奴の成長をまた一つ見る事が出来、満足だ。

 

 

……などと、取り留めのない文章になってしまった。

私自身の気分は晴れることは無いだろうが、

レイとの逢瀬は私にとっても貴重で、得がたい経験であるということに間違いない。